古窯おせち三段重

山形にこの宿ありと言わしめる、それは古窯。数ある旅館の中で、プロが選ぶ旅館100選に、なんと30年間以上もベスト10入りを果たしているんです。

そんな古窯のおせちをぜひ買ってみませんか?大きさは19.6センチ角のお重が3段。それぞれの段に、山形の古窯ならではのおかずが27品盛りつけられているんです。その1品1品が、全国技能グランプリ日本料理食2位を受賞した、中川総料理長監修のもとに作られたおかずなんです。

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おせち料理とは

日本のお正月といって思い浮かぶもの…年賀状、門松、お年玉…など人によって様々なものが思い浮かぶかと思いますが、そのなかの1つにおせち料理が挙げられるかと思います。おせち料理といっても様々な種類がありますし、各家庭ごとに異なりますが、それでも日本人ならば誰もが1度は食べたことのあるもの…といっても過言ではないのではないでしょうか。

おせち料理は、古くから現在まで受け継がれてきている日本の伝統文化の1つです。そもそもおせち料理というのは、季節の変わり目である節に、神にお供え物をしたり、宴会を開く…といった宮中行事が行われていたのですが、その際に用いられた御節供料理という料理が由来とされています。この宮中行事は節会と呼ばれており、奈良時代~平安時代にかけ、朝廷で開かれていました。そもそも節会は中国の行事であり、神への祈願と共に開かれる宴なんですね。季節の節目に行われる行事は次第に節供と呼ばれるようになり、1年のうち、1月1日(元日)・1月7日(人日)・3月3日(上巳)・5月5日(端午)・7月7日(七夕)・9月9日(重陽)…と複数設けられるようになりました。そして、この節供の度に用いられていたのが御節供料理なのです。本来は、御節供料理は朝廷内で振舞われる料理…つまり宮中料理でしたが、江戸時代の頃になると、御節供料理を真似て料理を作る者が出てくるようになるんですね。そして、その料理を真似て作る者達は、本来の御節供料理とは異なり、独自の粋・ユーモアを含んだ料理を考えだし、料理の内容が徐々に変化していったのです。その粋やユーモアを含んだ料理こそが、現在のおせち料理のスタイルとなっているのですね。そういう意味では、現在のおせち料理の原点は、江戸時代に作られた庶民による御節供料理を真似て作った料理ということになります。更に、1年に複数ある節の中でも、特に元日のご馳走として捉えられるようになったことから、徐々に御節供料理がお正月料理として定着していくようになったんですね。そして、第二次世界大戦後、デパートなど御節供料理をおせち料理として販売したことがきっかけで、現在のようなおせち料理という名前が定着したのだそうです。おせち料理という言葉そのものも古くから存在していたと思っていたのですが、言葉自体はそう昔から言われていたわけでもないんですね。

このおせち料理には、豊作を願ったり、様々なものに対して感謝する人々の気持ちが込められています。おせち料理の一品一品を見ると、その人々の思いが込められた意味が判るかと思うのですが、例えば田作りは豊作への願い、黒豆はマメ…つまり勤勉に務めることができるようにという願い、数の子は子宝に恵まれるように…つまり子孫繁栄を願いが込められています(この三品は、祝三肴と呼ばれます)更に、喜ぶという言葉にかけた昆布巻き、長生きを意味している車えび、お祝いの水引を模った紅白なます、子芋が多く付くことから子宝祈願を意味する里芋、先を見通すことができるようにという意味があるレンコン、地にしっかりと根を張るということからゴボウなどが用いられています。また、おせち料理は重箱に入れて重ねてあるものですが、これにも実は意味があり、良いことが重なるように…という願いが込められているのだそうです。五段のお重の場合は、四段目の四=死のイメージがあることから、与の段、与の重とされている他、1番上にあるお重には、通常は何も詰めていないものとしており、それは、これからもっと富が増えますように…という意味があるのだそうです。一品一品に意味があるということは知っていましたが、お重にも意味があるということは知りませんでした。

ちなみに、おせち料理は、大抵の家庭では、大晦日のうちに完成させて、お正月の間にそのおせち料理を食べることかと思います。これにも実は意味があり、それは、お正月に神をお迎えするため、煮炊きなどをして台所を騒がせてはいけない…という物忌みから由来しているのだそうです。それは、おせち料理の一品一品は、保存が効く食材が多く使われていることにも繋がっています。更にそこに、お正月くらいは、普段、家事炊事を毎日行っている女性に休めるように…という意味も加わったのです。

昔は…それこそ私が子供の頃ですから、20年以上前などは、各家庭がお正月に向けて、12月30日・31日におせち料理を作っていたものです。29日に大掃除をし、30日に買い出しに行き、そして31日は台所で母や祖母が忙しくおせち料理を作る…というのが定番でしたし、その時の台所の煮物などの匂いとか、テーブルに広げられたお重などが未だに鮮明に記憶に残っています。おせち料理=お正月ですが、でも記憶というか思い出としては、おせち料理=大晦日に作るもの…というイメージの方が強いかもしれません。

現在は、おせち料理を作る家庭もかなり少なくなってきていると思います。時代が現代に近づくにつれて、食生活が変化していき、一般的なおせち料理の内容をつまらなく感じてしまったり、どうしても渋めの料理ばかりとなってしまいますから、お子さんがいる家庭では「どうせ食べないから」ということが理由で、おせち料理を作らない家庭が増えています。更に、女性も仕事で年末ギリギリまで働いているため、おせち料理を作る時間がない…という理由も挙げられますよね。なんとなく、それを寂しい…と思う部分もありますが、しかし仕方がないかなぁ…というのもあります。とはいえ、それでもお正月におせち料理がないのは寂しいという方が多いからこそ、現在のようにおせち料理の通販を利用する方が多いという現れでもありますよね。自分ではおせち料理は作れないけれど、それでもおせち料理は欲しいから、プロの料理人等が作ったおせち料理を購入して、それをお正月に食べる…ということに抵抗を感じている方もいらっしゃるかとは思いますが、それでもスタイルは違えど、おせち料理が日本の伝統の食文化の1つであるということには変わりはなく、寧ろ今でも引き継がれているのではないかな、と思います。